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物置小屋

こんにちは.都内在住の大学院生(工学)です. 書き物をしたいときに衝動的に記事を書く場所です.
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[08/13 NONAME]

05.06.16:24

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  • 05/06/16:24

06.24.02:46

部活動の終盤に差し掛かって

どうも

先日,バイト先の塾で,新入講師の研修を担当しました.
思えば,塾講師を始めて3年と2ヶ月.確かな知識をもって後輩に教授できる経験を積みました.

さて.まぁ,できないわけです.新入講師.時間配分も声の大きさも配慮が足りません.

でも,それは当然そうです.自分を含め皆初めはそうです.何もできない.
あたりまえ.

「できない」と感じるのは,自分が新入りと比べて「できる」あるいは「慣れている」からではないでしょうか.このギャップが,自らの成長を示しているように思えます.

部活ではどうでしょうか.同様に,新入部員は勝手が分からず中々思うように自身のペースをコントロールできません.仕事もあまり上手にできないでしょう.

ただ,4年生の自分は仕事のできない新入部員に対して何も思いません.



というとウソになります.意識的に何も思わないようにしているというのが正確です.これは,1年生と4年生の「組織内距離」に起因しています.また,指導担当が2年生だということも一因です.ここがバイトと異なります.距離が違うのです.

さて今回の本題は,素で何も思わない人間です.
なぜ何も思わないのか.理由として一般的に以下の2点が挙げられます.

1.「新入部員はできなくてあたりまえ」という経験則から甘さが生まれ,仕事への意識が薄れている
2.新入部員と同じ目線にない,同じ目線に立とうとしない

1番は未来の部活を担う次の世代に対する教育放棄です.つまり,組織に対する時間差破壊行為です.

2番はどうでしょうか.
過去の忘却,反省の放棄,今現在のみに生きる.ペラい・・・.

新入部員に対する話に限定しなければ,これらは「先見性のある思考の放棄」です.

個人の場合と異なり,組織の行動には必ず理由があります.何かしらの目的があります.
組織内の人間である以上,それら理由・目的の意味を考える必要があります.ここがボヤけている人間には,組織の中での成長は望めないように思えます.


ここで,ある2つの相反する意見を挙げます.

1.自分達は苦労した.だから後輩たちも苦労を被るべきだ
2.自分達は苦労した.だから後輩たちは同じ苦労を被らないべきだ

どちらの意見に近いですか.自分はどちらでもないように思えます.

ここでいう「苦労した」というのは,「別段やりたくないことでも嫌々実行した」ということに大抵の場合一致します.
ではなぜ,「やりたくないこと」はタスクとして部に残り続けているのでしょうか.様々な世代がタスクにウンザリし続け,改変してきました.それでも残り続けているタスクの意義とは.

それは広義に,価値のあるものを手に入れるためだと思っています.
弓道部は体育会の部活動です.サークルやバイトではありません.明確な差があります.確立された組織形態として団体行動をとり,結果を出します.個々人で行動できない分,自由は制限され,結果として軋轢や衝突,挫折を生むこともあります.

しかしそれらの「苦労」は部活動に所属していなければ入手できない経験でもあります.

苦労を被る方が,後輩にとって意味のある結果に繋がる可能性があるということです.また,その可能性を摘み取る権利は誰にもありません.選択の余地を残す必要があります.むやみやたらに「この仕事は辛いから簡略化(or削除)しよう」という発想は,後輩の経験を奪う危険性を孕んでいます.

改変の前に,残っているものがなぜ残っているのかを吟味する必要があるのです.自分と同期が部を管理した1年間に意識していたことです.


新入部員という誰もが通る道は,誰もが通った道です.
上級生になった時,遥か彼方の道を振り返り新入部員の気持ちを思い図ることができるでしょうか.そして諸々を吟味した思慮深い判断ができるでしょうか.

ここに書かれていることよりも深層部に気がついている人もいれば,何を言っているのか分からない人もいると思います.(俺は書いてて分からなくなっちゃった)

部にどれだけ向き合い,意義をどれだけ咀嚼したかがその理解度を左右する....


と,勝手に思っています.
偉そうに長々と語ってゴメンゴ.

ただ,体育会が就職に強い理由の一因がここにあるのは確実です.
ここまでアピールせずとも,そういった能力を期待されて採用されるそうです.
でもこの他にも色んな能力身につくと思う.活かせるかは別として.
以上.

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