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物置小屋

こんにちは.都内在住の大学院生(工学)です. 書き物をしたいときに衝動的に記事を書く場所です.
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[08/13 NONAME]

05.06.15:44

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  • 05/06/15:44

06.24.02:46

部活動の終盤に差し掛かって

どうも

先日,バイト先の塾で,新入講師の研修を担当しました.
思えば,塾講師を始めて3年と2ヶ月.確かな知識をもって後輩に教授できる経験を積みました.

さて.まぁ,できないわけです.新入講師.時間配分も声の大きさも配慮が足りません.

でも,それは当然そうです.自分を含め皆初めはそうです.何もできない.
あたりまえ.

「できない」と感じるのは,自分が新入りと比べて「できる」あるいは「慣れている」からではないでしょうか.このギャップが,自らの成長を示しているように思えます.

部活ではどうでしょうか.同様に,新入部員は勝手が分からず中々思うように自身のペースをコントロールできません.仕事もあまり上手にできないでしょう.

ただ,4年生の自分は仕事のできない新入部員に対して何も思いません.



というとウソになります.意識的に何も思わないようにしているというのが正確です.これは,1年生と4年生の「組織内距離」に起因しています.また,指導担当が2年生だということも一因です.ここがバイトと異なります.距離が違うのです.

さて今回の本題は,素で何も思わない人間です.
なぜ何も思わないのか.理由として一般的に以下の2点が挙げられます.

1.「新入部員はできなくてあたりまえ」という経験則から甘さが生まれ,仕事への意識が薄れている
2.新入部員と同じ目線にない,同じ目線に立とうとしない

1番は未来の部活を担う次の世代に対する教育放棄です.つまり,組織に対する時間差破壊行為です.

2番はどうでしょうか.
過去の忘却,反省の放棄,今現在のみに生きる.ペラい・・・.

新入部員に対する話に限定しなければ,これらは「先見性のある思考の放棄」です.

個人の場合と異なり,組織の行動には必ず理由があります.何かしらの目的があります.
組織内の人間である以上,それら理由・目的の意味を考える必要があります.ここがボヤけている人間には,組織の中での成長は望めないように思えます.


ここで,ある2つの相反する意見を挙げます.

1.自分達は苦労した.だから後輩たちも苦労を被るべきだ
2.自分達は苦労した.だから後輩たちは同じ苦労を被らないべきだ

どちらの意見に近いですか.自分はどちらでもないように思えます.

ここでいう「苦労した」というのは,「別段やりたくないことでも嫌々実行した」ということに大抵の場合一致します.
ではなぜ,「やりたくないこと」はタスクとして部に残り続けているのでしょうか.様々な世代がタスクにウンザリし続け,改変してきました.それでも残り続けているタスクの意義とは.

それは広義に,価値のあるものを手に入れるためだと思っています.
弓道部は体育会の部活動です.サークルやバイトではありません.明確な差があります.確立された組織形態として団体行動をとり,結果を出します.個々人で行動できない分,自由は制限され,結果として軋轢や衝突,挫折を生むこともあります.

しかしそれらの「苦労」は部活動に所属していなければ入手できない経験でもあります.

苦労を被る方が,後輩にとって意味のある結果に繋がる可能性があるということです.また,その可能性を摘み取る権利は誰にもありません.選択の余地を残す必要があります.むやみやたらに「この仕事は辛いから簡略化(or削除)しよう」という発想は,後輩の経験を奪う危険性を孕んでいます.

改変の前に,残っているものがなぜ残っているのかを吟味する必要があるのです.自分と同期が部を管理した1年間に意識していたことです.


新入部員という誰もが通る道は,誰もが通った道です.
上級生になった時,遥か彼方の道を振り返り新入部員の気持ちを思い図ることができるでしょうか.そして諸々を吟味した思慮深い判断ができるでしょうか.

ここに書かれていることよりも深層部に気がついている人もいれば,何を言っているのか分からない人もいると思います.(俺は書いてて分からなくなっちゃった)

部にどれだけ向き合い,意義をどれだけ咀嚼したかがその理解度を左右する....


と,勝手に思っています.
偉そうに長々と語ってゴメンゴ.

ただ,体育会が就職に強い理由の一因がここにあるのは確実です.
ここまでアピールせずとも,そういった能力を期待されて採用されるそうです.
でもこの他にも色んな能力身につくと思う.活かせるかは別として.
以上.

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05.03.15:39

凛という弓

どんな弓でも、ましてどんな弦でも、中る人は中り、中らない人は中らないという意見※1には概ね同意しかねますが、的中至上主義である学生弓道の考え方の上では、ある点では言い得て妙であるようにも思えます。ともかく、『自らが使用する道具について学ぶ』という姿勢は武道を志す者として必要なのではないかと思います。私自身、高校三年生まで直心シリーズ以外の弓を知らず、大学の弓道部に入ってから知識の幅を広げることで楽しみが広がりました。

 そしてただ単純にこういった『道具についての薀蓄』は私という人間の大好物でありますので、ここで少しまとめながらご紹介していこうと思います。

 あくまで主観的な記述内容ですので、参考程度に捉えていただくようお願い致します(恥ずかしながら、弓や弦の設計理念から述べられる一般論の外において主観的事実を交えずに語ることは私のレベルでは難しいと思われます)。


1.弓変更 直心Ⅰスーパー 二寸伸13kg → 凛(粋Ⅱ) 並14.5kg
 当初私は使用していた弓の弓力に行射上の不足を感じ、同じ直心で1,2kg重い伸寸の弓を探しておりました。そこで部室に置いてありました『凛』という弓を見つけ、引いてみたのが事の発端です。その凛は並寸であり、また直心とは全く異なるタイプの弓であることから本来の目的にはそぐわない弓でしたが、前評判と好奇心から手に取って引いてみたくなったのです。
 この変更は私に革新的な変化をもたらしました。中高大と今年弓歴九年目になる私は、初期の一時に錬心を使用していたものの、以降大部分を直心と共に歩んできました。直心シリーズの基本モデル直心Ⅰは、(カーボンほどではないものの)反動が大きい為に弓返りし易く矢勢に優れ、耐久性も高いため学生弓道御用達の弓という印象です。小山弓具店製作の錬心直心シリーズは上述の通り反動大、耐久性高、引き味も堅め※2で正に入門用の弓でしょう。グラス弓の始祖としても知られています。
 一方、北海道は寺内弓具で製作された一文字系のグラス・カーボン弓シリーズ(真・楓・桂・葵・橘・翔・翎・粋・仁・凛)は、ミヤタ弓をベースとした発展形であるとされ、全体的に柔らかな弓であるという印象です。そして今回、現時点での一文字系の最高発展形(粋の軽量化・竹弓に近似)である『凛』(もとい『粋Ⅱ』)に、直心シリーズとの尋常ならざる相違を体感することとなったのです。

1-1.弓自体の重さ
 驚異の一言です。凛はこれまで手にしたことのあるどんな弓よりも軽く、その軽さは、直心シリーズに慣れていた私にまるで何も持っていないと感じさせるほどでした。この特性は、特に打起こしにてその性能を発揮しました。弓自体の重量による腕への負担が限りなく0であるので疲労が少なく、集中が持続しやすくなりました。またこの軽さの為か、離れの後も弓身の落下が皆無でした。
1-2.反動
 限りなく小さいです。この超低反動の為か、他の部員に引かせたところ弓返りしない者が多数出ました。
1-3.引き味
 全体的に華奢な印象に反して、その引き味は堅めといえます。とはいえ、直心の比ではありません。肥後蘇山系にみられる負荷の一貫性はなく、一般的な弓と同様に会に近づけば近づくほど負荷が増加します。また弓のしなりが大きく、弓構えと会で比べると40%ほどしなります(直心シリーズは30%弱という印象)。必要以上に引き込むとバキッと折れてしまいそうです。
1-4.弦音
 弦にもよるとは思いますが、響R(堅め)でも、飛翔(柔らかめ)でも、高く、短い音がでます。竹弓のようです。凛の特性上、弦は柔らかく、細めのものが適しているように思えますが、弦輪部分が麻などの柔らかい繊維でできているものも使えそうです※3。柔らかい弦は伸びやすいものが多く、伸びて弦が額木(上関板)に付かないよう、こまめな注意が必要になってくるでしょう。
1-5.耐久性
 これは矢数をかけなければ分析は難しいと予想されますが、恐らくは他の弓よりも低いでしょう。設計理念として粋の性能のままの軽量化を図っているので、やむを得ない点であるように思えます。また軽量であるため取扱いが粗雑になりがちであることも故障の原因として少なくないようです。他使用者の情報によると、破損時は最も細い額木の下部から折れるようです。
1-6.外見
 細く、華奢です。弓として機能するのが不思議なほどです。何層の構造になっているのか分かりません※4が、技術の結晶と形容されるであろう成をしています。また私が使用している一本は上下関板の付近にラメ入りがされており、全体的に淡い緑がかかっています。ワインレッド色にもできるようです。また『特作 凛』は自らの手形を製作所に郵送することで、手のサイズに合った太さにカスタムメイドできるモデルになっています。このモデルでは色も自由に設定できるようです。銘は下関板上方に「凛」と一文字、そのすぐ下に「sui Ⅱ」とあります。
1-7.行射感想
 伸寸から並寸、更には弓力、弦まで変更したのにも関わらず、引尺・狙い共に変わりがありませんでした。『丁度うまい具合に自分にハマった』というやつなのでしょうか・・・。自らの射技のクオリティに関わらず、矢飛びが鋭く、直心の時によく見られた弧を描いて飛んでいくことがなくなりました。上記二点の変更は一般的に矢勢の向上をもたらしますが、それに限る変化ではないように思えてなりません。これらの点については慎重な分析が必要です。行射が充実した場合にはおよそ14kgそこらの弓とは思えない結果を出しますが、力の不均衡や会における精神不安定が出ると、矢勢は相変わらず良いものの、離れの瞬間に『絶対に中らない』と感じさせられます。この弓に変えてから的中率が跳ね上がり、弦音が良く、疲労しないので憑かれそうです。また握りが細すぎるので小指の引っ掛かりが利かず、改造が必要です。

1-8.総括
 上記の通り、『凛』はまとめると「射手の技量が高く発揮された際に非常に高い性能を発揮するが、非なる時は著しくその性能を発揮しなくなる」という弓だと感じます。また一層の丁寧な扱いを要する点も無視できません。この弓を最大限に活かすためには、直心を扱っていた時以上の道具を大切にする精神と、自らに甘えの無い行射が必要でしょう。ただこの特徴は、私が直心を使用していた時に感じていた《なぜ抜くのか分からない》という疑問を払拭し、《外れるべくして外れているのだ》とはっきり感じさせてくれるのでありがたく思っています。射が失敗した時に著しく伸びる「光」という弦を使用することでより一層の精神の引き締めを図りたいと考えています。私の射における的中の是非は、もう自らの気持ち一本であると強く感じます。錬士六段の先生にも同様のご指摘を賜りました。精進あるのみです。

 道具を変えたことで的中率が向上したことから「道具の所為であった」とするのではなく、「自分に合った道具を選択した」と考えていきたいです。(言葉をきれいにしただけ)




※1:中る中らないは道具よりも自らの射技に左右されるところが大きいであろうという意見
※2:直心Ⅲバンブーを除く
※3:天弓・飛翔・ひのくに翔美・光 etc
※4:企業秘密とされています

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03.10.00:09

近況の反省

近況の反省です。
早いもので大学も3年目となる今年、部活では上級生になってしまいました。

部活に出ても同期よりも上の人がいないという状況は、なんとも違和感のあるものであると同時に、自然と振る舞いが上の人間らしくなってゆくように感じます。

今、自分は部活で『主務』という役職に就いています。文字通り主に事務を担当する役職なのですが、これが中々に大変です。合宿や他大学との試合、大会等をはじめとする各イベントのセッティングや書類作成等を行わなければならず、他の部員との連携が欠かせません。およそ、普通に大学生をやっていたのではまず経験しないようなことを山のようにこなしていく、そんな役職です。
割とどこの大学の、どこの部活ないしはサークルにも似たような役職は存在していて、その労働量からか(競技を主とする団体なら特に)いわゆる『主戦力』からは外れた者が就く例がありふれています。自分のところはそういった理由では選ばない(と、信じたい)ですが。

この役職に就いてもうすぐ4か月となります。だいぶ慣れてきました。かなりマルチタスクな能力を要求されるので、問題解決・処理能力が基礎から(半ば無理矢理に)向上しました。

辛いことは、乗り越えた時にこの上ない自信と余裕を手に入れることができると、最近は痛感するようになりました。どこを探しても見つからなかった、ずっと欲しかったものは、辛さの先にありました。
ある程度の問題や不安で気負うことがなくなり、ちょっとやそっとでは動揺したり焦ったりしなくなりました。大人に近づいたのかなと、そんな気がしています。ただ、感受性豊かな時期は間違いなく過ぎ去り、自分が思ったり感じたりしたことが自分の中に残り辛くなってしまっているとも言えます。このことが少し怖くもあります。これはまだ、はっきりと怖いです。



情熱はかなり、弓道に向いています。今年が実質、現役最後の一年間となるので絶対に仲間と共に全関東・全日本・リーグの舞台に立ちたいと思っています。しかしその為に学業の方が疎かにならないかどうかが心配ではあります。
肝心の弓術の方では、論理立てて考えてきたものが最近ようやく感覚と結びついて、主務だからとなめられない程度には部内でのレベルは上がってきたようです。


これからは更なる課題をクリアして更にステップアップ、就活開始時には人にはあまり身についていないことがしっかりと身についている、そんな人間を目指して頑張ります。


【音楽通信】
コラムのような形で追加すればかろうじて《音楽通信》としての形は留められるかと思い、このような形にしました。オススメの一曲をどうぞ。


Space Drive - CTS
邦EDMユニット、CTSの作品。
EDMでは甚だしい時には邪道と呼ばれるほど、織り込むのが難しい『メッセージ性』の高い曲が特徴の覆面ユニットです。〇△▢。
最近はだいぶ有名になってきました。


〔収録アルバム〕THE BEST OF CTS track.11

夜の首都高なんかに最高に合います。
どこまでも高速で突き抜けてゆくようなメロディラインが爽快でそれでいて趣もあります。

夜の街に駆け出そう。

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12.26.23:42

歴代の矢を振り返って

こんにちは。
最近5代目の矢を購入しました。
ここらで一度自分の使ってきた矢を振り返ってみたいと思います。



初代(右)と2代目(左)です。

初代は中学1年生、二代目は・・・おそらく中学3年生ごろに買いました。
今ではもう矢尺(矢の長さ)が自分には短すぎて使えません(笑)
矢尺は自分の身長を参考にして決めるんですけどね、ウソだろってくらい短いです。
チビだったんだなぁ・・・
それにしてもこのセンス・・・渋!!


3代目(左)4代目(中央)5代目(右)

現役の3世代です。
とは言え、3代目は6本あった内の3本が故障して使用不能ですが・・・
1~3代目は、ジュラルミンのシャフトに七面鳥の羽と、おそらく最も安価だと思われる仕様になっています。
4代目のシャフトは、1~3のそれと同じくジュラルミンですが、羽が黒鷲となっており異なります。学生弓道らしく、といえば体の良い言い訳ですが、矢尺がギリギリです(射形を変えたためです(-_-;))。

この4代目、およそ1年間使ってきましたが


・・・・正直なところ、七面鳥との違いがわかりません(笑)
矢飛びが極端に良いとか、そういった変化までは期待してはいませんでしたが性能に関してはほ殆ど変化は感じられませんでした。
ただ、確実に丈夫さでは上です。写真をご覧になった方はお分かりかと思いますが、3代目と4代目では羽の損傷度合いの違いが見て取れます。
使用期間には大差はないので、いかに鷲羽が丈夫かといったところです。

さて。
今回の目玉、新参5代目です。

なんとこの矢、ほぼ全てが既存の用意されたデザインの中から自分で選択して作る
セミオーダーの矢となっております!!

こちらの方で購入しました↓
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjvj-vB4PnJAhWD26YKHT16AEYQFggdMAA&url=http%3A%2F%2Fwww.ikai-kyugu.jp%2F%3Fmode%3Df7&usg=AFQjCNFVZ2ROU3UUUX-AlHE2i9R0WYgUBw&sig2=XnEJF0micFyMgOq3MoMPDQ&bvm=bv.110151844,d.dGY

【5代目のステータス】
シャフト・・・カーボンシャフト 雷槌七六式DW
糸色・・・銀
筈巻・・・和紙 松
羽・・・ストロング 三符四分

以上の仕様となっております
シャフトの雷槌ですが、七六式と八〇式の2つがあり、この数字は太さを表しています。
今回選択したのは七六式ですから、細い方ですね。
また、材質が以前までの矢と異なりカーボンとなっております。
このカーボン、ジュラルミンとは劇的に、以下の2点が異なります。

〇弾性力
・・・かなり固い部類です。遠的でも全然余裕でいけちゃう。
また、この弾性力があるおかげで、余計なブレが生まれにくい。

〇重量
・・・9年間ジュラルミンを使ってきた自分からすると、驚愕の軽さ。
プラスチックかと思うくらい軽い。

以上の2点、高い弾性力と軽さによって、自分が実際に体感したこととしては

外れる前に的に収まる

この一言につきる。あくまで中る矢のみですが。

はい(笑)大満足です。宝物にします。
ちなみに、この矢は成人祝いとして買ってもらいました。
最後に。この矢のシャフトには名称が入れてあるんです。実際カッコいい。
では。

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